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国内線と国際線でどう違う?グランドスタッフの業務内容の違いについてお話しします!

よくグランドスタッフを志望されている方から、

「国内線と国際線で違いはありますか?」というご質問をよくいただいていました。

同じグランドスタッフという職業ですが、国内線・国際線で配属が変わると働き方や業務内容で大きく違いがあります。

今回はそんな国内線・国際線担当の業務内容や勤務時間の違いについてお話しします。

グランドスタッフ志望の方はもちろん、グランドスタッフになった後の配属先を考える際の参考になったら嬉しいです!

国内線・国際線担当の違いとは?

ANAやJALなどの大手航空会社のグランドスタッフになると、国内線・国際線に配属が分かれます。

国内線・国際線勤務で変わってくるのは以下の通りです。

・勤務時間

・業務内容

・対応するお客様

一例ではありますが、詳しく説明していきます。

あくまで私が勤務していた日系エアラインでのお話しです。
業務内容はエアラインによって異なりますのでご参考程度にしてください。

国内線グランドスタッフの特徴

まずは国内線のグランドスタッフの特徴についてお話しします。

一日に対応する便数・お客様の数が多い

JALやANAなどの大手航空会社の国内線だと一日1000便以上離発着しています。

そのため、ご必然的に一日にグランドスタッフが対応する便数や人数が多くなります。

国内線の出発ゲート担当だと、一日に何本も担当することになります。

一本目のゲートが終わったら、すぐに次の便に行かないと!なんてことはよくあります。

グランドスタッフは時間に追われる仕事だとよく言われますが、国内線の担当になると特に感じるかもしれません。

出発ゲートは基本的に一人で担当

国内線担当だと搭乗ゲートを1人で担当することがあります。

一方で、国際線だと5名ほどのチームで搭乗ゲートを担当しています。

チームだとみんなで話ながら進めていくことができますが、国内線だと一人で担当しているので自分で考えて動く必要があります。

自分の判断が便を定時に出発させることが大きく関わることも。

責任はありますが、定時に出発させることができた時は達成感を感じることができます。

夜遅いシフトがあまりない

国内線だと最終便の到着・出発は23:00前後であることが多いです。

そのため、遅番でもイレギュラーなどがなければ日付が変わる前に帰れることがほとんど。

朝も早朝便に合わせての出社となるため、そこまで早すぎる出社になることはありません。

朝早すぎることもなく、また夜遅すぎることもないため国内線を希望される方も多いです。

国際線グランドスタッフの特徴

次に国際線の特徴をお話しします。

確認する渡航書類が多い

国際線の業務で一番の特徴は確認する渡航書類が多いこと!

これから海外へ出発されるお客様が、入国先の入国基準を満たしているのか確認するのもグランドスタッフのお仕事です。

例えば、フランスへ入国するためには以下の条件を満たしている必要があります。

・パスポート残存は3ヶ月以上あること

・VISA(査証)なしで入国する場合は滞在日数が90日以内であること、また観光・短期商用目的であること

これらの条件をしっかり満たしているかチェックイン時に確認します。

もしパスポートの残存が足りず、入国条件を満たしていない状態で出発させてしまった場合、お客様は目的地に入国できず、日本へ強制送還されてしまいます。

また、航空会社に対しても入国条件を満たしてない人を出発させたと見做され、入国するはずだった国の入国管理局より罰金が課せられます。

日常的に英語を使う

対応するお客様も外国籍の方が多くなりますので日常的に英語を使う機会が多くなります。

接客はもちろん、アナウンスも日本語に加えて英語はマスト!

英語に苦手意識を持っている方はちょっと厳しいかもしれません。

とはいえ、英語ペラペラである必要はありません。

接客で使う英語は定型文であることが多いし、アナウンスも話す内容が決まっています。

TOEIC600点程度の英語力が十分問題ないと思います。

空港によっては夜遅くまで働くことも

羽田空港国際線や・関西空港など24時間稼働している空港だと朝早いシフトや夜勤勤務があることも。

その分、深夜早朝手当が付くので国内線担当よりもお給料が良かったりします。

成田空港は離発着制限(カーフュー)により、6時〜24時までしか運営できない取り決めになっているため、夜勤などはありません。

もし、国際線グランドスタッフになりたいけど夜勤はちょっと…という場合は成田空港での勤務をオススメします。

まとめ

国内線・国際線グランドスタッフの違いについてお話ししました。

国内線は一日離発着する便が多いのでとにかく量をこなす、一方で国際線は担当する便は少ないものの、渡航書類など一便で確認するものが多いため、量というより質が求められるという印象です。

あくまで一例になりますが、大きな違いについてお話ししました。

もっと細かい違いはありますが、そのお話はまた後ほど…

ご自身がどんなグランドスタッフになりたいのか、

どんな働き方をしたいのか

によって希望する配属先も変わってくると思います。

ぜひご配属先を決める際や採用試験に応募する際の参考にしてくださいね!

 

ABOUT ME
いろは@元日系国際線GS
10年近くグランドスタッフ(GS)として勤務した経験を元に、グランドスタッフと目指す方に役立つ情報を発信しています。